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初代XBOXの整備(錆び取り)の記録

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  初代XBOXの錆び取りについて。 前回のブログで全分解をした初代XBOXは錆びだらけでひどい状態であった。(前回の様子は コチラ )電源は入るのだが起動途中で止まってしまう。 この錆びを落としたり内部の清掃をしたら普通に動いたりしないかなとほんの少しだけ期待して整備を行った。 とりあえず錆びを何とか落とす方法がないか調べてやったみたことを記録する。 錆びを落とす方法について。 内側のシールドがひどく錆びている。特に基板が乗っかっている下側のシールドが錆びまくりだ。この錆びを落とすにはクエン酸が良いとあったので試してみた。 何故か家にあったクエン酸。食用のクエン酸らしい。こびり付いたカルキを取るために嫁さんが購入したとのこと。 この大きさでつけ置きできる桶がないので収納BOXの中身を出して桶代わりにした。シールドが全部浸かる様にお湯を入れてクエン酸を大さじ4~5杯ほど入れた。 1時間経過。錆が取れてるのが分かる。メッキもはげている。この液体は錆とメッキが溶け込んでいる状態で良くない物であると思うので必ず手袋をした方が良い。もし真似をするなら自己責任でお願いします。 4時間ほどつけ置きした。クエン酸液に浸して気になる部分はブラシで軽くこすると錆が綺麗に取れた。全体的にブラシでこすってクエン酸液から取り出し水で洗い流した。 上側のシールドは上部の外装と分離させたかったけど外れなかったのでこの状態でつけ置きした。 同じように数時間つけてブラシでこすって錆を落とし水洗いした。 プラスチックに付いた移り錆は上記の方法では落ちなかったので違う方法で錆を取り除いた。 カビキラーを吹いてブラシでゴシゴシこすった。これが一番きれに取れた。クリームクレンザーも試してみたが全く取れなかった。ただしこの作業は手袋をしないと手が荒れるし臭いもきついので必ず換気をすることをお勧めする。 まだ多少錆が残っているけど何度こすっても取れないのでここまでとした。 仮組をして再度起動してみたが全く症状は変わらなかった。故障の原因はHDDの不良で起動途中にHDDが読めなくてそこで止まっていた。 初代XBOXはHDDの故障が致命傷である。もう直すことができない。基板とHDDがリンクされているのでHDD交換ができないのだ。(改造してHDD交換する方法もあるみたいだけど) ドライブも整備したがイジェク...

初代XBOXのジャンクを購入し全分解する記録

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 初代XBOXについて。 初代XBOXは2001年にアメリカで発売された。2002年に日本でも販売開始し当時の価格は34,800円。CPUはインテルのモバイルセレロン733MHzでペンティアムⅢがベース。 元々はマイクロソフトがセガのドリームキャストへ技術提供していたがドリームキャストが失敗したのでマイクロソフト独自でゲーム業界に参入したと言われているらしい。 発売から24年も経った今、ようやく初代XBOXに興味が出てきたのでジャンク品を購入した。動くかどうかも分からない2台セットを購入したのでその記録を残す。 ジャンクの初代XBOXの状態について。 2台で2,000円で購入したジャンク品。配送費も同じぐらいの費用であった。専用コントローラーは以前購入したジャンクのXBOX360に何故か付いていたので持っている。 そもそも、初代XBOXに興味が出たのもXBOX360は初代XBOXの下位互換があるだが全てのゲームに対応しているわけではない。初代XBOXでしか動かないゲームが存在している。そんなわけで購入してみることにした。(これ以上ハードを増やしても設置場所がないのだが) 購入した内の1台は目立つ傷がたくさんある。もう一台もそこそこ目立つ傷があった。どちらも見た目は良くないジャンク品だった。 サイドの隙間から中を覗くと中の鉄が錆びまくっているのが分かる。2台とも錆び錆び状態だ。保管状態が悪すぎる。雨風でも当たっていたかのようだ。 そんな状態でも2台とも電源は入った。見た目がひどい方は起動途中で止まり全く動かない。ディスクトレーのイジェクトを押しても全く反応なし。 見た目がそこそこの方はしっかりと起動してゲームソフトも読み込むことができた。 とにかくこの錆びを何とかしたいので全分解する。 初めての全分解なので練習として起動しない方を分解してみる。錆がボロボロと落ちてくるので床に新聞紙を敷いて作業をした。まずは本体裏側の赤丸部分の6か所のトルクスねじを外す。ゴム足の下、4か所と所シール下、2か所にねじがある。 本体を表側にして上部パネルを持ち上げると開くことができる。写真の通り内部の錆もひどい。IDEのケーブルにも錆が付いている。 HDDが設置されているトレーを外すには赤丸2か所のトルクスねじを外す。HDDの後ろにIDEケーブルと電源コードがあるので外しておく。(...

何やら怪しい初代PS3の整備記録 その2

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再び何やら怪しい初代PS3 について。 前回、他人がいじり倒した初代PS3を何とか復活させようと努力をしたが報われなかった。(その様子は コチラ ) ジャンク品を購入するということは他人がいじり倒していて壊れていても何も文句は言えないのである。それを承知で購入するということなのだが前回の様に明らかにCPUやGPUをヒートガンで炙りまくって壊しているのにそれをジャンクとして販売するのはどうなのだろうか? ジャンク品は販売者の良心に委ねられている。ジャンクとはとても都合の良い言葉だ。しかし、ジャンク品が嫌いという訳ではない。悪くもあるし良くもあるのだ。そこがまた魅力なのだろう。 今回も何やら怪しげな初代PS3を整備したのでその時の記録を残す。 再び他人がいじった形跡について。 今回のドナーはもちろん開封済みの初代PS3。封印シールをはがしたマークが出ているがそれをまた貼り付けている。 HDDのねじもいつもと違う。HDDのカバーがない。もしかしてねじ山が大きいのでHDDカバーが閉まらなかったのかもしれない。 HDDがSSDに交換されていた。ちょっとうれしい。でも64GBのSSDって見たことない。 基板を見る分には綺麗そう。前みたいにフラックスが大量についているとかほこりだらけとかではない。 ファンのコードが修復されていた。なんで切れたのだろう。ファンはここまま使用したくないので交換することにした。 ファンのねじを外そうとしたらねじ山がナメてた。でもここならペンチでつかんで回せば外せる。 他のおかしな形跡としてはねじがない部分が数か所あったのと本来あるべき場所ではないところに違うねじがはまっていたりした。写真は初代PS3では使用していないねじ。 行った整備について。 シスコンリーダーで調査するとGPU側の容量抜けとGPUのはんだクラックが原因と思われる。 GPU周りにフラックスを塗ってヒートガンを当てた。GPU全体に熱が伝わるように施工する。ヒートガンの設定は温度が410度、風量4で2分半行った。 ヒートガンを当てるとすぐにフラックスが溶けてGPUの下へ入って行き2分半後には少し沸騰したような感じでGPU周りでプクプクしだすのでそこでやめる。 仮組して動作確認したら無事に動きました。PS2は読込できなかったのでレンズユニットを交換した。 シスコンリーダーで容量抜けエラーも出...

何やら怪しい初代PS3の整備記録

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  何やら怪しい初代PS3について。 他人がいじった形跡のあるPS3は何度も見てきたが今回、整備した初代PS3(CECHA00)はかなりひどい状況であった。 購入時にある程度は分かっていたのだが気になって購入してしまった。配送費も含むと結構高額のジャンク品だ。 今回、初めて試みたこともあるのでその記録を残す。 他人がいじった形跡について。 外観は赤丸部分に穴加工がされている。熱を少しでも逃がしたかったのだろう。私も昔やったことあるわ。ただしここに穴を開けると正面から吸う力が少なくなってしまうと思う。 正面から吸った新鮮な空気が基板上下にあるシールドを冷やす効果もあるのではないかと考える。やるならもっと穴を開けて強制的に風を送って冷やすシステムが必要だ。 赤矢印のCPU周りやプロードライザ近くまで何かベタベタしたものがついている。多分、大量のフラックスを塗布してヒートガンを当てたのだと思う。 USBやLANポートなどを制御するサウスブリッジのチップが焦げている。なんでここが焼けてるの?焼け跡が付くまでヒートガン当てたらダメでしょ。 この調子だとCPUやGPUもたくさん炙られているのだろうと想像できる。 それでもこの子を何とかしたいと思ったのはリファービッシュ品だったからだ。(リファービッシュ品とは コチラ ) 行った整備について。 まずはフラックスでベタベタだった基板を綺麗に掃除してシスコンリーダーで調査もしないでプロードライザに赤丸のタンタルコンデンサを付けて容量補助を行った。 仮組して動作確認すると立ち上がったが起動して少しすると急にファンが爆音になったので電源を切った。 シスコンリーダーで調査するとHDMIエラーやCPU、GPUの過熱の原因と温度モニターチップのエラーとあったので温度モニターのチップを今回初めて交換してみることにした。 まずはCPU側の温度モニターチップ(赤矢印のチップ)を交換する。 カプトンテープで周囲のICチップが取れてしまわないようにした。 フラックスをたっぷり付けたり追いはんだしたりしてようやく取り外すことができた。 代わりの部品はジャンクの基板から同様に取り外した。 ICチップはこんなに小さい。(綿棒の先との比較) 交換部品を赤丸部分にうまく設置することができた。 仮組して動作確認すると同じくファンが爆音だったのでGPU側の温度...