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7月, 2025の投稿を表示しています

PS3のYLOD修理失敗の記録

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 PS3のYLODについて。 何度も書いているがPS3のYLODとは「Yellow Light Of Death」の略称名で文字通り黄色のライトが光って起動しない状態のことを言う。 写真のPS3がまさにその状態である。待機状態ではLEDは赤色で電源を入れて普通に起動すると緑色に点灯する。しかしYLODの場合は黄色に光ってすぐに赤点滅になる。 YLODの状況確認について。 電源を入れて1~2秒ですぐに落ちてしまう状態であった。シスコンリーダーで状況を確認するとエラー番号が赤線の通り3034のみであったのでRSX(以後、GPUという)のはんだクラックが原因だろう。 YLODの整備方法について。 状況は確認したので基板の状態まで分解して(分解の様子は コチラ )赤丸のGPUをヒートガンで炙ってはんだクラックを起こしている部分を熱で再接着させる。 写真左にあるRSXと書いてあるチップがGPUとなる。向かって左側にヒートガンを当てる。 まずは既存のはんだが溶けやすくなるように注射器に入ったペースト状のフラックスをGPU周りに塗り込む。 次にヒートガンの熱を当てるのだがこの時は温度を450℃に設定して風量を3.5にし、2分半から3分ほどGPU周りに円を描くようにグルグル回したり小さい円を描いて中心部分に熱を当てたりとGPU全体に均等に熱が伝わるように施工した。 最初はすぐにフラックスが溶けてGPUの中に入り込んでいくが2分過ぎたぐらいになると溶けたフラックスがまた出てきてブクブクと沸騰したような感じなるのでそれ以上は熱を当て過ぎないようにしている。 これで今回のメインの整備は終了だ。この後の基板は触らず熱が引くまで待つ。風など送って急激にはんだを冷やすとそれが原因でまたはんだクラックを起こす可能性があるのでゆっくりと冷めていくのを待つしかない。 基板の熱が引いたら(手で触れる程度になれば良い)簡単に仮組を行いコンセントをつないで電源を入れたらYLODは解消して緑色に点灯した。 しかし何かがおかしい。緑色に点灯して起動はしているんだけれどもそこから何も反応が無い。電源を長押しして強制的にシャットダウンして再度、電源を入れる。 電源を入れた後にHDDのランプを確認した。赤丸部分にHDDを読み込むとLEDがパカパカと点滅するのだが電源が入っているのに全くHDDを読み込まない。...

黄ばんだPS3コントローラーを白くする記録

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 黄ばんでいるコントローラーについて。 白いPS3の中古コントローラーを購入するとたばこのヤニやら紫外線にやられて黄ばんでいることが多々ある。こんな黄ばんだコントローラーもかなりきれいにできる方法があるのでその記録をする。 現状のコントローラーについて。 それほど黄ばんでいないので写真サンプルがあまりよろしくないが現状はこんな感じの白いコントローラーである。 白くする方法について。 とりあえず全分解して中の基板やバッテリーを取り出して外側部分やボタン関係を全て容器の中に入れる。容器はフタができるものを用意する。 ワイドハイターを適当にドバドバっと入れて容器の上まで水を入れる。勢いよく水を入れると泡立ってしまいフタが閉めにくくなるのでゆっくりと注ぐ。 容器のフタを閉めたら紫外線を当てる。夜の間はブラックライトを当てておいた。これは嫁のジェルネイル用の物を拝借している。ワイドハイターの成分と紫外線の影響で黄ばんだものが白くなるらしい。 分解したので内部の清掃をしておいた。 翌朝からベランダに出して紫外線を当てる。この時点でボタン関係は容器から出して水洗いした。外側ケース部分は容器に入れたままにして3日間放置した。 3日間放置したら洗面台できれいに水洗いをする。 かなり白くなっているのが分かる。水分をしっかり取り除く。 3日間付け置きした結果について。 写真では分かりにくいがかなり白く綺麗になっている。 まとめ。 今回はPS3のコントローラーで施工したが黄ばんだ白いプラ製品であれば何でも対応できると思う。後は白くしたいものが入る容器を用意しなければならないので大きいものは難くなる。今までで一番大きいものはWiiUのコントローラーを白くしたことがある。結構大きな容器が必要だった。 この白くする作業を行うとワイドハイターをたくさん使用してしまうのであまり高頻度で行うことはできない。嫁さんに使い過ぎと怒られないように気を付けなければならない。

芝刈りとラジコンの記録

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 庭に芝を植える覚悟について。 一軒家を手に入れたとき家族でBBQをしたり夏はプールを出して子供を遊ばせたりするため庭に芝を植えた。確かにBBQやプールをするときに芝があると見た目が良いし雰囲気も良くなる。 ただしひとつ大きな仕事が待ち構えていることを覚悟しなくてはならない。それは芝刈りだ。芝生は見た目は良いが管理が大変でなのである。 冬場は芝も枯れているので良いのだが春先から芝と雑草がグングンと成長をして今シーズンはGWのBBQ前に芝刈りをして次は6月29日に行った。この時期は外の作業はとても危険なのでしっかりと暑さ対策を行い休憩をしながら芝刈りをすること。 芝刈りの後にラジコンも走らせたのでその記録をする。 芝刈りの方法について。 電動の芝刈り機を購入して芝も雑草も一緒に刈っている。これが一番簡単。目立つ雑草は個別で処理するとしても一緒に刈ってしまえば見栄えが良くなる。生えてきたらまた刈ればよい。とにかく細かい事は気にしないでやり切ることが大切。雑草が気になることもあるけどそっちに時間取られると終わらない。 GWに芝刈りをして2か月経ってないのにこの状態だ。これでもいつもより早く取り掛かったので芝刈りが楽だった。芝や雑草が伸びすぎると刈った芝の重みで芝刈りがやりにくい。 少し刈ったら刈った芝をくま手でまとめてまた芝刈りをするの繰り返しを行う。 芝刈りをして一人で3時間弱できれいになった。ブロックとの境は芝刈り機では刈れないので手作業となる。この日は45Lのゴミ袋が3つパンパンになった。3時間弱ならなんとかやり切れる。でももっと年取ったらどうしようか悩む。体力も落ちるだろうしこの暑さにやられてしまう。 庭ラジコンについて。 せっかく庭がきれいになったのでラジコンを走らせた。みんな大好き「グラスホッパー」である。380モーターで非力なのだがうちの庭で走らせるにはちょうど良い。 フリーの動画編集ソフトを使ってトリミングした。もっといろいろと使ってみたいのでこの勉強もしてみたいと思う。VideoPadという動画編集ソフトを利用した。体験版なので機能が限定されているらしいが適当に使用して動画のトリミングができたので感覚で使えそうだ。 最初は最近テレビでも宣伝している「Filmora」を使用したが無料版は画面にメーカー名がずっと表示されるのでこれはやめておいた。 走...

PS3リファービッシュ基板の整備記録

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リファービッシュ基板の整備について。 貴重なリファービッシュ基板(リファービッシュ基板については コチラ )と出会ってしまったのでしっかりと整備をしていきたい。 この機体はすぐ落ちるYLODの症状なのでかなり重症と思い込んでおりずっと放置していた機体なのである。シスコンでログと確認するとRSX(GPU)側のプロードライザの容量抜けが原因の様であった。 かなり汚い機体なので今後出てくる写真は良くないがこうやってメンテをしてるという記録を残しておく。 リファービッシュ基板の現状確認について。 まず基板の左側に変な汚れが付いていてHDDを入れるところも汚れなのか錆びているような感じになっていた。 下側のケースも先ほどの基板部分がひどく汚れている。何かジュースなどの液体をこぼして汚れがこびり付いている。 基板の上も埃だらけ。ここまで埃が多いものは見たことが無い。どうやったらシールドがかぶさっている内部までこんなに埃が入ってくるのか分からない。 CPUやGPUのグリスもカリカリに乾燥してしまい、もうグリスの機能を全く果たしていない状況だ。発熱の状況もすごかったことだと想像できる。 ヒートシンクもこれだけ埃が詰まってたら全く機能していなかっただろう。ファンが回っても風が抜ける隙間がない。これによって基板内部にまで埃が侵入してきたのだろう。   ここまで埃にコーティングされたファンも見たことが無い。ウェットティッシュで拭いても拭いてもポロポロと埃が落ちてきた。 清掃の方法について。 基板のネチョネチョな汚れは歯ブラシに無水エタノールを付けてキムワイプを汚れた部分に置いてゴシゴシとこすった。キムワイプに汚れを吸取らせる。写真のようにキムワイプがすぐに汚れてきた。 基板上の埃はハンディー掃除機で刷毛の付いた先端を取り付けて埃を履くようにして入念に吸取った。 外側のケースとシールドは洗面台で石鹸を含ませた刷毛を使ってきれいに汚れを取った。この後、ヒートシンクもあまりに汚かったので洗面台で刷毛を使って洗浄した。 洗浄した後はしっかりと乾燥させる。早く乾燥させたいときはエアダスターを使用しエアーで吹いて水分を飛ばす。ねじ穴などに水が溜まっている。 清掃後の各パーツの写真。見違えるほどきれいになった。 YLOD対策の整備方法について。 ログの結果、GPU側の容量抜けなので赤丸部分に4...

PS3のリファービッシュ基板についての記録

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  PS3のリファービッシュ基板について。 先日のブログ(先日の様子は コチラ )でPS3のリファービッシュ基板に出会ってしまったのでこの基板について説明する。 初期型PS3のCECHA00、CECHB00はCELL(以下CPUと言う)、RSX(以下GPUと言う)が90nmの仕様であるがこいつの発熱がひどいために近くにあるプロードライザがその熱にやられてしまい劣化したりCPUやGPUにはんだクラックが入りYLODを引き起こす。自ら発する熱で自爆してしまうのだ。 YLODになった機体をSONYへメーカー修理の依頼をするとこれらの基板はいつからかリファービッシュ基板へ変更された。リファービッシュ基板は何が違うのかというとCPUやGPUが新しい世代のものに交換されて65nm又は40nmと細微化されたものが搭載されるのだ。 65nm、40nmに細微化されて何が良いのかというと節電効果があり発熱量が下がるということ。発熱量が下がればプロードライザの劣化やはんだクラックを起こす原因を減らすことができる。 リファービッシュ基板へ変更されるということはメーカーより発熱対策された改良版の基板へと変更されることを意味している。メーカーが手掛けた改良版の基板を入手できるのだ。逆を言えばメーカー修理を依頼しない限り改良版の基板を入手することはかなり難しいということになる。 今回はリファービッシュ基板についての記録をする。 リファービッシュ基板の見分け方について。 先ほどの写真とはと違う基板になるがこれもリファービッシュ基板である。通常のものと見た目で違うところは赤丸部分の2か所。数字の入ったシールが基板の隅に貼ってある。「2013-080」とあるが2013年に修理したということであろうか。 次にCPUの上に白い蓋が被せてある。これも発熱対策なのか埃が入らないようにしたのか理由は不明。 こんな感じで乗っているだけである。簡単に外せる。ちょっとした振動ですぐに外れてしまうのではないかと思えてしまう。 基板を裏返すとUSBソケットがある部分に「40」というシールが貼ってある。今まで見たリファービッシュ基板すべてに40のシールがあった。何を意味しているのだろうか。 GPUのチップには赤ラインに「CXD5301A1GB」とある。調べると40nm仕様のチップであった。2世代後のCECHL00と...