PS3のリファービッシュ基板についての記録

 PS3のリファービッシュ基板について。

先日のブログ(先日の様子はコチラ)でPS3のリファービッシュ基板に出会ってしまったのでこの基板について説明する。

初期型PS3のCECHA00、CECHB00はCELL(以下CPUと言う)、RSX(以下GPUと言う)が90nmの仕様であるがこいつの発熱がひどいために近くにあるプロードライザがその熱にやられてしまい劣化したりCPUやGPUにはんだクラックが入りYLODを引き起こす。自ら発する熱で自爆してしまうのだ。

YLODになった機体をSONYへメーカー修理の依頼をするとこれらの基板はいつからかリファービッシュ基板へ変更された。リファービッシュ基板は何が違うのかというとCPUやGPUが新しい世代のものに交換されて65nm又は40nmと細微化されたものが搭載されるのだ。

65nm、40nmに細微化されて何が良いのかというと節電効果があり発熱量が下がるということ。発熱量が下がればプロードライザの劣化やはんだクラックを起こす原因を減らすことができる。

リファービッシュ基板へ変更されるということはメーカーより発熱対策された改良版の基板へと変更されることを意味している。メーカーが手掛けた改良版の基板を入手できるのだ。逆を言えばメーカー修理を依頼しない限り改良版の基板を入手することはかなり難しいということになる。

今回はリファービッシュ基板についての記録をする。


リファービッシュ基板の見分け方について。

先ほどの写真とはと違う基板になるがこれもリファービッシュ基板である。通常のものと見た目で違うところは赤丸部分の2か所。数字の入ったシールが基板の隅に貼ってある。「2013-080」とあるが2013年に修理したということであろうか。

次にCPUの上に白い蓋が被せてある。これも発熱対策なのか埃が入らないようにしたのか理由は不明。


こんな感じで乗っているだけである。簡単に外せる。ちょっとした振動ですぐに外れてしまうのではないかと思えてしまう。


基板を裏返すとUSBソケットがある部分に「40」というシールが貼ってある。今まで見たリファービッシュ基板すべてに40のシールがあった。何を意味しているのだろうか。


GPUのチップには赤ラインに「CXD5301A1GB」とある。調べると40nm仕様のチップであった。2世代後のCECHL00と同一のチップが搭載されているようだ。

定格電源の最大がCECHA00は380WでCECHL00は280Wであるので電力消費量が小さくなっていることがわかる。


通常は「CXD2971GB」の90nm仕様のチップが搭載されている。

CPUは残念ながら交換されておらず当初のままの90nm仕様のチップが搭載されていた。


ボタン電池のコネクター近くにある赤丸のPS3システムコントローラーのチップも新しくなっている。「CXR714120」とある。GPUが変更されていることによってシステムコントローラーも変更されているのだろうか。


通常のものは「CXR713120」である。


電源ユニットも変更されていた。CECHA00は右側の電源ユニットなのだが赤矢印のものになっている。ただし調べるとCECHA00の初期生産は右の電源ユニットが搭載されているが後半は赤矢印の電源に変更されているらしい。リファービッシュ品だから電源も交換されたのかどうかは不明だ。


まれにドライブユニットも新しいものに変更されている場合がある。CECHA00のドライブは通常は左側なのだが赤矢印のCECHL00と同じドライブユニットが搭載してある場合がある。

A00のレーザーレンズは壊れやすいのでレーザーレンズの改良版としてL00と同じドライブユニットを搭載したのだろう。


左がA00用のもので赤矢印の様に両側のゴムが回ってディスクを吸い込んだり排出したりしている。ディスクを入れるとまっすぐ吸い込まれていきイジェクトするとまっすぐ排出される。

右のL00用は改良版で低コストとなっているので片方のゴムしか回らない。ディスクを吸い込むときは片方のゴムしか回っていないのでクルクル回りながらディスクが入って行く。排出するときも同様だ。

また一番のメインであるレーザーレンズも改良されている。青矢印部分が異なっている。


A00用はレンズが1個でPS1、PS2、PS3を読み込む。CD、DVD、Blu-Rayを読み分けている。


L00用はレンズが2個ありこのふたつのレンズでCD、DVD、Blu-Rayを読み分けているのだ。

以上がリファービッシュ基板の見分け方となる。これ以外にもあるかもしれない。


まとめ。

CECHA00、CECHB00のみがPS2も起動できる唯一無二のモデルである。このモデルをメーカーが直接改良して発熱対策をしたリファービッシュ基板が存在している。

しかしこれを購入しようと思ってもリファービッシュ基板であることは分解しないと分からない。宝くじのようなものだ。

またL00用のドライブユニットが搭載されているリファービッシュ品はほとんど手に入らない。CECHA00とCECHB00のリファービッシュ基板+ドライブ変更モデルがメーカーが手掛けた改良版の最強モデルなのである。

ただしメーカーが直接、発熱対策したモデルだからといってYLODにならないわけではない。プロードライザは熱に弱いので徐々に劣化していつかYLODを引き起こす。いずれ熱にやられてCPUやGPUがはんだクラックを起こすことだろう。

CECHA00とCECHB00はPS2の機能が搭載されているという魅力が大きな力となり今でも人気が高い。しかしその力とは裏腹にとてもデリケートでかよわい面があるのだ。

その部分も含めて多くの人たちを未だに魅了し続けているのだろう。


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