XBOXONEのグリスアップの記録
XBOXONEのグリスアップについて。
XBOXONEを分解メンテしてきたが一度もグリスアップしたことがなかった。一度試みたことがあるが外せない金具がありそのままにしていたので今回はグリスアップできる所までを記録する。
グリスアップまでの手順について。
以前紹介した通り分解を進めHDDとディスクドライブを外す。どちらもSATAコネクターと電源コネクターを抜くだけで取り外せる。HDDとディスクドライブの台座は基板に乗っかっているだけだ。外装の底面パネルと分離することができる様になる。
本体の基板に写真の様に挿してあるので引き抜く。
WiFiモジュールがある部分に白い支柱があるので本体金属ケースに付いているトルクスねじを外す。ねじを外せばすぐ取れる。この支柱も基板に乗っかっているだけだ。
タッチパネル基板があった場所の裏側に黒い支柱が2本ある。これは写真の通り引っかかっているだけなので指でつまめば外せる。
金属ケースの底面にあるトルクスねじを外す。赤丸1番の電源部分は2ヶ所。2番の本体側面のUSB差込部分も2ヶ所。3番のヒートシンクを固定する部分は4ヶ所ある。
上記トルクスねじを外すと本体基板を金属ケースより分離することができる。電源やUSB差込部が金属ケースにひっかかり外れにくいがうまくかわす。
この状態の基板を見るとまさにパソコンの基板を見ている様である。
次にヒートシンクの上にある大型のファンを外す。まずコネクターを抜き写真の通りファンに付いている爪が引っかかっているだけなのでこの爪を浮かせてやれば取り外せる。
ファンを外すと大型のヒートシンクが現れた。基板の4分の1とまでは言わないがそれに匹敵するぐらいの大きさだ。ファンも同じく大きいので冷却効果が高いことが良くわかる。これがしっかり機能してXBOXONEの心臓部を冷却してくれるのだろう。
次が難関であった金具の取り外しだ。基板裏面にヒートシンクをしっかり固定するための金具が付いている。十字の先端にある丸い穴の部分に固い棒を突っ込み矢印の向きに力をかければテコの原理で簡単に外れてくれる。
何か所かこれを繰り返せば手で十字の金具を取り外すことができる。取り付けるときは手で先端部分を押し込めばパチンとはまる。
ヒートシンクを取り外した。グリスは完全に乾ききっていたので固い棒で優しく削り取った。乾燥した状態では無水エタノールをしみこませたティッシュで拭いてもほとんど取れない。削り取った方が早い。ただし心臓部を傷つけないように。
ヒートシンクの裏も同じように削り取り最後は無水エタノールをしみ込ませたティッシュで優しく拭き取る。
XBOXONEの心臓部が現れた。とても美しく輝いていて驚いた。これはCPUとGPUの機能が一体となったAPUと言うものらしい。AMD製である。APUの周りには16個ものメモリが付いている。この部分だけを見るとグラフィックボードに似ている。
後はグリスを塗って再度同じように組み戻せばグリスアップの終了だ。
XBOXONEはとてもメンテナンスしやすい機体と感じた。ねじで固定されているところは最小限でとても少ない。そのねじを外せば後はパーツがただ基板に乗っかっているだけというとてもシンプルな構造である。
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