PS3コントローラーのメンテナンスの記録
PS3のジャンクコントローラーについて。
ジャンクのPS3コントローラーを入手した。4つでかなり安かったのでひどい状況なのだと思っていたが外観は悪くない。
ただし白いコントローラーは前回注意喚起をした偽物のコントローラーであった。(前回の様子はコチラ)他の黒いコントローラー3つに行ったメンテナンスについての記録をする。
コントローラーの状況把握方法について。
PCでネット上にあるコントローラーテストアプリを使用する。ゲームパットテスターだ。(GAMEPAD TESTER)このアプリを起動して各コントローラーをPCとUSB接続する。
接続すると写真の青ラインの通りにコントローラーを認識してくれる。もし認識しなかった場合はそこで終了。今回はしっかりとPS3のコントローラーと認識してくれた。
コントローラーのボタンを押すと赤枠の部分の様に押したボタンに対応しているところに黒い縦ラインが出るのだがこのコントローラーは何も押してないのにたくさんのボタンが押されている反応を示している。これが暴れるコントローラーと言われる現象だ。
ジャンクのコントローラーはほとんどがこの現象といって良いと思う。この現象なら内部のスポンジを少し厚くすれば簡単にメンテナンスすることができる。
コントローラーの裏面の5か所のねじを外していつも通り分解する。(分解の様子はコチラ)
バッテリーのコネクターを外す。今回、このコネクターを簡単に外せる爪が付いたリムーバーツールを購入したので使ってみたけどちょっと微妙だった。ペンチで外すよりは良い。
バッテリーがあった基板のねじを外して写真の様に持ち上げるとコントローラーが暴れる原因部分が見える。
2か所の赤丸部分が本来はしっかりと密着していてフィルムのケーブルから押されたボタンの電気信号が緑の基板に伝わるはずなのだが密着する役目をしているスポンジが経年劣化でつぶれて押す力がなくなり誤った信号を送っているのだと考えらえる。
ピンセットでフィルムをめくると見えている赤矢印の黒いものが原因のスポンジだ。このスポンジに厚みを持たせて緑の基板と密着するようになればしっかりと信号を送ることができる。
今回のメインのメンテナンスがこれ。黒いスポンジを外してそのスポンジに2ミリ程度の両面テープを貼り付けた。両面テープは黒いスポンジと同じ大きさにカットする。
両面テープを貼って厚みが増した黒いスポンジをもとの位置に戻す。
細かいメンテナンスとして埃をエアーで飛ばしたり先ほどの密着する部分を無水エタノールを付けた綿棒で拭いたりときれいにする。清掃も大切なメンテナンス作業だ。
手垢などあまりに汚いものは全バラして石鹸水で洗う。ざるに入れて部品を流してしまわないように注意する。水洗いしたらしっかりと乾かす。
別のコントローラーは前のオーナーさんが分解中に振動用モーターの配線を切断してしまったようだ。
モーターコードの被覆をめくりはんだ付けした。コードが細くて被覆をめくるのが大変だった。被覆だけをめくりたいのにコードごと切断してしまいコードがどんどん短くなって焦ったがなんとか接続することができた。
各コントローラーを組上げて再度ゲームパッドテスターを起動させ各ボタンやアナログスティックが正常に反応するかを確認した。問題ないように思う。
まとめ。
メンテナンスした3つとも暴れるコントローラーだったので同じ作業を行うことで無事に動くようになった。暴れるコントローラーは内部のスポンジを触るだけで症状が改善するのでとても簡単だ。そう言えばゲームパッドテスターはボタンやアナログスティックのテストはできるが振動テストはできないので何か振動テストができるアプリがあると良いなと思う。
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