初代PS3基板焼きの記録
ジャンク品いじりについて。
初代PS3の基板焼きをYoutubeで見たときに衝撃を受けた。こんなことして大丈夫なのかと。
興味があったので自宅に240度まで温度を上げられるオーブンがあったので手軽に挑戦できると思い見様見真似でやってみると動くようになった。焼けば何でも復活するわけではない。
ジャンク品いじりはどうせ壊れているし何でもやってみよう精神でいろいろと挑戦することが良いと思う。下調べをして分からないなりにもやってみるといろいろと発見がある。
私が行っていた初代PS3の基板焼きについて記録する。
初代PS3の基板焼きの手順について。
基板焼きするのは初代PS3の基板番号COK-001である。(CECHA00、CECHB00共通)
まずは初代PS3を分解して基板を取り出す。次に重要なのがしっかりと掃除をする。いろんなところに埃の塊があったりするのでその埃をしっかり取り除く。私の場合はハンディークリーナーで埃を吸い取っている。100均で購入したペンキ塗装用の筆をほうき代わりにして細かいところをしっかり処理する。
グリスは塗りなおすので焼く前にきれいに拭き取っておく。
掃除が終わったら焼く準備にかかる。写真のようにCPUとGPU以外は熱が伝わりにくいようにアルミホイルで包んでおく。CPU、GPU上にあるプロードライザーにも熱を当てたかったのでここも空けておいた。
CPUとGPUの周りにフラックスを塗っておく。
オーブンのトレーにアルミホイルを丸めたものを4つ置いてこの上に基板を乗せる。基板が平行になるようにする。
オーブンを予熱200度にセットして200度まで上がるのを待つ。200度まで上がったら基板を乗せたトレーを中に入れて200度で8分間焼く。まずは200度で基板に熱を入れる。
8分間熱を入れたら次は本焼きに入る。温度を240度に上げて2分間焼く。鉛フリーのはんだが完全に溶ける温度は232度とのこと。(HOZANのHPより)
これではんだクラックがある場合ならクラックを起こした部分のはんだが溶けて再度くっついてくれるはずだ。
240度で2分焼いたら扉は開かずにそのまま30分放置して自然に温度が下がっていくのを待つ。30分待ったら写真のように少しだけ開けて更に15~20分ほど待つ。
オーブンからトレーを取り出してさらに15~20分ほど待って直接触れるような温度になるまで待つ。
基板が冷めたらアルミホイルを取りCPU、GPU周りに塗っておいたフラックスの汚れを取り除く。無水エタノールを含ませた歯ブラシを使いティッシュなどで汚れを落とす。拭き取り様にティッシュを使うこともあるが写真はキムワイプを使用している。キムワイプは紙の細かい繊維が落ちないので電子機器には最適である。
掃除がおわれば仮組して起動テストを行う。今回ははんだクラックが原因ではなかったようでYLODが発動してしまった。別の原因を探る必要がある。
まとめ。
今回のジャンクいじりは失敗に終わったがこれで動くこともある。ただし完全に直ったわけではなく弱っていたプロードライザーに熱が入って少し容量が復活してたまたま起動しただけかもしれない。その場合はすぐにYLODが発動する。
この方法は他のゲーム機やジャンクのグラフィックボードを焼く時にも同じように行うことができる。ただし焼くだけで何でも直るわけではなく本当に修理ができたわけではないと思うが動くようになると楽しいのでオーブンがあればジャンクいじりの手始めにやってみるのも良いと思う。
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