初代PS3のGPUリフローの記録
リフロー施工することについて。
温度や風量を調節できるホットガンを所有しているが本格的に利用していない。実はこれを使うと調子悪くても動いていたゲーム機を余計に壊してしまうのではないかとビビッていてなかなか使えていなかった。
初代PS3のリフローはいつもオーブンで焼いていた。こちらの方が実績があったし時間はかかるが同じ手順で施工すれば間違いはない。ホットガンだと焼き過ぎて壊してしまうのではないかとの不安があった。
今回はホットガンの経験を積むためにも初代PS3のGPUリフローに挑戦してみたのでそれを記録する。
初代PS3のリフロー手順について。
YLODの初代PS3を用意した。YLODの症状は電源を入れて2秒ぐらいでYLODを発動して赤点滅になる機体だ。この機体のGPUをリフローしてみる。
まず分解して基板を取り出しGPUのグリスをきれいに拭き取る。(分解手順はコチラ)グリスを塗りなおすのでCPU側もきれいにした。
効果があるのか分からないが念のためGPU(RSX)の周りにフラックスを塗っておいた。
リフロー開始。2~3センチほどの距離を取って400度、風量4弱で2分半当てた。小さい円や大きい円を描くように熱風を当てた。
リフロー後15分ほど熱を冷ます時間を取ってから簡単に仮組してテストしてみたがYLODを発動してダメだったのでフラックスを少し粘土のあるタイプに変更し同じ施工をGPU(RSX)に3分半行った。そしてCPU(CELL)にも同じように施工した。
再度仮組してテストを行うとYLODの発動がなく起動しているようだったのでテレビ画面につなげて初代PS3が起動していることを確認した。
無事にアップデートも行うことができたのでしっかりとグリスアップを行い本体を組み上げて作業を完了した。
今回はうまくいったのかまだ本当にリフローが成功したのか分からない。容量抜けしていたプロードライザーに熱が当たって少し容量が復活して起動しただけかもしれない。これで復活したものはすぐにYLODを再発してしまう。
まとめ。
初めてYLODのPS3をホットガンを使用してリフローしてみた。これが正しいのか分からないがとりあえずは起動できて良かった。良い経験ができた。
本来ならプロードライザーの容量抜け対策でタンタルコンデンサを設置するなどして更なる対応を行うべきだろう。またの機会にその記録をする。
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