Switch JOYコンの整備記録

ジャンクのJOYコンについて。 

前回、ニコイチで復活したSwitch(前回の様子はコチラ)にずいぶん前に購入したジャンクのJOYコンを装着したが右のアナログスティックの調子が悪い。勝手に下に進んでしまうドリフト状態であった。

今回はJOYコンのアナログスティックの整備について記録する。


JOYコンの現状確認について。

Switchの設定にあるスティックの補正を起動して状況を確認すると赤矢印の様にずいぶん下に向いているのが分かる。


JOYコンの整備について。

在庫でアナログコントローラーの替えがあったのでこれと交換する予定でいたが最終的には別の方法で整備することになった。

まずは分解してアナログスティック部分を取り出す。


背面の青丸部分にY字ねじが4か所あるのでそれを外す。


背面パネルを開けるときは注意が必要。レール部分にフラットケーブルが2本付いているのでレールの反対側からレール側に向かって開ける。

青矢印部分にねじがあるのでこれを外すとレールの黒い部分と赤い背面パネルを分離することができる。


黒いレールと赤い背面パネルが分離できたがまだレール部分とフラットケーブルがつながった状態で作業するので無理に引っ張らない。

次に青矢印部分にバッテリーのコネクターがはまっているのでオープナーでコネクターを持ち上げて外す。

バッテリーは両面テープで固定されているので少し力を入れて持ち上げればはがれてくれる。


ここで問題が発生した。コネクターを外す時に良いサイズのオープナーがなかったので細い棒でコネクターを持ち上げたらコネクター部分を破損してしまった。


黒いコードの先端にまだ金属の部品が付いていたのでこれをコネクターに差し込みコニシのG17のボンドで固定した。青丸部分にボンドを塗ったので固まってくれれば取れないだろう。


バッテリーが乗っていた中間の台座を取り外す。青丸の3か所のねじを外す。


中間の台座を外す時も細心の注意を払う。青矢印部分に中間台座からフラットケーブルがつながっているので無理に台座を引っ張らない。このケーブルが短いので中間台座がとても動かし難い。

台座を写真の様に動かしたら青丸部の4か所のフラットケーブルを外す。


ようやく今回のメイン作業であるアナログスティック部分を取り外すことができる。青丸の2か所のねじを外せばよい。


当初は新しいアナログコントローラーと交換しようと思っていたがもしかしたら掃除するだけで直るのではないか?と思ったので実験してみることにした。

アナログコントローラーの根元の部分にゴムがあるのでそれをめくって中に入って行くように電子パーツクリーナーを少量吹きかけた。その後はグルグル回したりカチカチ押してみたりしてクリーナーが馴染むように動かした。

アナログスティックの清掃後は元に戻す作業をした。


ここでもうひとつ実験してみた。JOYコンにバッテリーを搭載しなくてもSwitchに接続すれば電源が供給されるのではないかと思った。先ほどバッテリーのコネクターを破壊してしまいボンドが乾くまで養生中なのである。


バッテリーなしではSwitch本体に直接つないでも全く認識しなかった…。


JOYコンにバッテリーを搭載して再度組上げてSwitch本体に接続しJOYコンが認識することを確認した。(青丸部分)バッテリーのコネクターを破壊してしまったがしっかりと通電してくれているようだ。


設定のスティック補正を起動してのアナログスティック状態を確認したら中心を示していた。アナログスティックは掃除するだけでドリフト状態を修理することができると分かった。


まとめ。

当初はアナログスティックを新品交換するつもりでいたが電子パーツクリーナーを内部に吹きかけて掃除を行うだけでしっかりと元通りに動いてくれるようになった。

過去にプロコンのアナログスティックを清掃したときは直らなかったので掃除をするだけで必ず直るというものではないのだろう。

途中でコネクターの破壊という事故が起きてしまったがこれも長くゲームを行った場合に問題が出ないか検証が必要だ。バッテリーのコネクターを外す時は先のとがったもので無理に外さない方が良い。

Switchは本体もJOYコンもパーツひとつひとつが小さいし力を入れるとすぐに破損してしまうので修理時は細心の注意を払わなければならない。


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