メイン機のPS3がYLODになった記録

 メイン機のPS3の状況について。

メイン機として使用しているPS3(CECHA00)がYLODになったので基板を見たらこんな状態だった。PS3を触り始めた初期の頃にタンタルコンデンサを設置してYLODを復活させたもので当時はシスコンリーダーもなくネットで見た情報を頼りに自分なりに頑張った結果である。

とても人様にお見せできる状態ではないのだが行き当たりばったりの施工で右側のGPU周りのタンタルコンデンサは当初は2個追加して稼働していたがすぐにYLODが再発したので追加でもう2個設置して合計4つも追加することになった経緯がある。

左側のCPU周りもかなりやからしているがどうしてこうなったのかは覚えていない。おそらく最初はプロードライザを取り除いて全てをタンタルコンデンサに置き換える予定だったのだが面倒になり既存のプロードライザにタンタルコンデンサを追加したのだろう。


エラーの確認と対応方法について。

シスコンリーターでログを取るとエラー番号は「1601」と「3034」であった。1061はRSX(GPU)が原因でCPU(CELL)の処理にエラーが出るようなことが書いてあった。3034はGPUのはんだクラックが原因だろう。

上記よりGPUのはんだクラックが解消できれば直ると判断した。対応方法はGPUをホットガンで炙ることにする。(前回のブログと全く同じ内容となってしまった)


赤丸のRSXと書かれたチップがGPUなのでこちらをホットガンで熱を当ててはんだクラック部分のはんだを溶かしクラックをなくす。前回ブログと同じでペースト状のフラックスをGPU周りに塗る。


次にホットガンの熱の当て方を前回と少し変更した。温度は410℃(前回は450℃)にして風量は4(前回は3.5ぐらい)に設定した。熱する時間は2分半としたがフラックスがブクブクと泡立ち始めたのがちょうど2分半ぐらいだった。最終的には2分半と少し熱を当てた。


ホットガンで熱を当てた後、基板の熱が冷めるのを待って簡単に仮組して動作チェックを行った。


今回は無事に起動してHDDにあるデータもそのままの状態であることを確認した。この後はグリスを塗り直したりサーマルパッドを新しいものに付け替えたりして熱対策を行った。


まとめ。

施工方法は前回と同じであるが今回は失敗しないで起動してくれたのでホッとした。前回は起動するのに立ち上がらないという悲劇があったので少し心配だった。

今回の施工方法が良かったのかどうかは不明であるがこのデータを残しておく。

初期のPS3の中でも特にCECHA00、B00は自ら発する熱が原因で部品が劣化していきYLODの症状を引き起こす。初期型PS3の使用時は風通しが良い状態にするなど廃熱対策をしっかりと行い少しでも長く使えるように配慮しなければならない。


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