PS2スリムの分解清掃の記録
PS2スリムについて。
何年か前にPS2スリムのSCPH-79000SSを入手した。PS2のスリムタイプとして2007年に登場している。価格は16,000円。重量が600gでACアダプターも小型化された。
厚型モデルのPS2の時はCPUのEE(エモーションエンジン)とGPUのGS(グラフィックシンセサイザ)が別々のチップであったがスリムモデルになって一枚のチップとなっている。チップ名前はEE+GS。(初代PS3のCECHA00やB00にこのEE+GSが搭載されているのでPS2も起動するのだ)
このPS2スリムのディスクを開け閉めするフタのスイッチが入ったまま戻らなくなってしまったので分解清掃をを行った。その記録をする。
PS2スリムの分解清掃について。
赤丸部分のディスクのフタを開けるボタンが押されたまま戻らなくなった。(写真は元に戻っているので正常の時)
裏側に赤丸部分の6か所にねじがあるのでゴム足やキャップを取りねじを外す。赤矢印のとろこは封印シールがある。これをはがすと保証が受けられなくなる。しかし保証期間は終了しているのでもうはがしても問題ない。
ゴム足やキャップを取るとねじがあるので6か所すべて外す。
本体の上部パネルを背面から持ち上げるようにして少しずつ開ける。前面部分は爪があって引っかかっている。
背面から前面に向けて開けたところ。ディスク部分が汚れているし小さい黒い粒が多数あったので拭けるところは綺麗に拭き取った。黒い粒は多分、たばこのヤニだと思う。ゲーム機の熱で溶けたものが冷えて固まったものと思われる。
本体上部パネルの裏にフタの開閉スイッチがあるので赤枠部分を取り除く。ばねを取り外せは簡単に取れる。矢印部分を見ると押されたまま戻らなくなっている。
開閉スイッチが押されたまま戻らない原因は赤矢印部分にドロドロしたものが付着しており(多分これもヤニだと思う)これがへばりついてスイッチが戻らなかった。ここを無水エタノールで拭きとって綺麗にしたら開閉スイッチが問題なく動くようになった。
本体上部パネルを取り外した時に小さな部品が外れた。よく見ると赤丸部分の電源スイッチ部分のパーツだった。無くならなくてよかった。上部フタを取り付けるときに赤矢印部分に戻す。
前面に赤丸部分の爪があるが上部パネルを押し込むと爪がひっかかりしっかりとはまってくれる。
最後は全体的にきれいに拭きあげて完成。
まとめ。
分解と言っても上部パネルを外して拭ける部分を綺麗にしただけである。内部がかなり黄色くなっていたので本体内部にたばこの煙が入り込んでいたのだと想像できる。
たばこの煙が本体内部に入りヤニが少しずつ付着していきゲーム機から発せられる熱でそのヤニが溶けてゲーム機が冷えるとヤニが固まって黒い粒がたくさん出来ていたのではないかと考えられる。
フタの開閉スイッチ部分も外側から何かが入ったのではなく内部からスイッチ部分の隙間にヤニが入り込んだと思われる。
ゲーム機の修理のほとんどは掃除が基本なので今回のPS2スリムも基本に戻り綺麗に掃除しメンテナンス行った。
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