XBOXONE基板焼きの記録
基板焼きについて。
本体から異音がするXBOXONEがある。音は「ジーーー」と表現するのか「キーーー」と表現するのがいいのか甲高い音だ。当初はHDDが壊れて何か音がなっていると思っていたのだが分解してみると音の出どころはAPUの辺りである。
原因は不明だがAPUのハンダクラックかもしれないと思い一度基板を焼いてみることにした。XBOXONEの基板を焼いたことがなかったので基板焼きの記録をする。
基板焼きの手順について。
ユーチューバーさん達はホットガンを使用してうまく焼いているが温度管理に自信がないのと全体的に熱をかけたいので私はいつもオーブンを利用している。
ハンダは240度ぐらいで溶けるというのでその温度まで上げられるオーブンが必要になる。嫁が鼻息荒くして高性能のオーブンを購入したので私もしっかり便乗。
分解までの手順と基板取り出しまでの手順は以前のブログを参照。古いグリスをきれいに拭き取ってから写真の様にAPUとメモリ以外をアルミホイルで包んだ。
基板にホコリが付いていると焼いた時に問題が起こるかもしれないので100均で買った塗装用の刷毛でホコリを落としエアダスターを吹く。
基板とAPUの間にフラックスがしみ込むようにAPU周りにフラックスを塗りこんでおいた。
写真はすでに黒いトレーに置かれた状態になっているが大切なのは基板が平行になる様にすること。アルミホイルを丸めたものを4つ用意してその上に基板を置いている。
平行とは言うものの目分量で斜めになっていなければ良い。高いところがあればその部分を上から押せば丸めたアルミホイルが少しつぶれるので良い高さに調整する。
まずは予熱でオーブン庫内を200度まで上げる。200度まであがったら基板をオーブンに入れて8分間焼く。ここまでは基板の温度を全体的に上げてハンダを溶けやすくする準備。
200度で8分焼いたら次が本番。オーブンは開けずに続けて240度まで温度を上げて2分間焼く。これでハンダクラック部分が溶けてくっついてくれるはずだ。
この次も重要。このまま30分間は何も触らない。絶対にオーブンを開けてはならない。ハンダがゆっくり固まるようにする。
30分経過したら蓋を少しだけ開けてまた30~40分以上放置する。これだけ放置したらまだ熱を持っているが素手でも触れる温度になっている。
この様に記録するが本当にこれが正解なのかはわからない。
基板を組み戻し電源を入れてセーフモードにしたらエラーが出たので問題解決にはいたらなかったが異音はなくなっていた。ハンダクラック以外の何かが問題なのだろう。
セーフモードにするとシステムエラーが出るので対策のしようが無く困ったものであるが異音がなくなったという実験結果を残した。
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