初代PS3のディスクドライブ電源不良修理の記録
ディスクが入らいない初代PS3について。
普通に起動はするのだがディスクを入れても全く反応しない初代PS3、CECHB00がある。症状はイジェクトボタンを押すとピピピッと音は出て反応はあるがディスクを入れても全く入っていかない。入っていく気配が全くない。
原因はディスクドライブの電源を制御するチップかその近くのコンデンサの不良のようだ。不良部分を交換し電源不良を修理したのでその記録をする。(この修理はCECHA00も同じである)
原因部分の現状確認について。
本来は矢印部分のコネクターより電源が来ているのを確認するようだがそれは行っていない。原因はここに電源が来ていないということなんだろう。
初代PS3の基板を取り出し(分解方法はコチラ)不良部分を確認する。基板裏面の赤丸部分が不良原因と思われるICチップとコンデンサがある。
不良原因と思われる①のICチップと②のコンデンサを外し別の部品と交換する。交換部品はジャンクのPS3(同品番のもの)から取り出した。
①のICチップも②のコンデンサも見た目的には何も問題ないように思うがこの部品を交換してみる。
※今後出てくる写真は修理するPS3とジャンクPS3から同部品を取り出した写真が入り混じっている。(やっていることは同じなので良い写真を採用している)
原因部品の取り出し方について。
ホットガンを当ててはんだを溶かし部品を外すので近くにある他の部品が外れないようにカプトンテープで養生した。ホットガンを当てる前にはんだが溶けやすくなるようにフラックスを盛った。
ホットガンを写真のように当ててはんだを溶かしICチップを取り出そうとしてもなかなか外れなかったので追加はんだをしたりホットガンのノズルをICチップ全体に当たるようにもう少し大きい口のものに変更したりして何とか取り外すことができた。ホットガンの温度は400度に設定した。
コンデンサも同じようにホットガンを当てて取り外した。原因と思われる不良部品を取り出した。(交換部品もジャンクのPS3より同じように取り出した)
取り出した後はフラックスでべとべとになっているので無水エタノールを歯ブラシに含ませ汚れている部分にティッシュを置いて歯ブラシで優しくこすりティッシュにフラックスを吸い込ませてきれいに清掃した。
残っている古いはんだをはんだ吸い取り線できれいにしてから新たに予備はんだを施工した。
ジャンクPS3から取り出した部品を取り付ける。
予備はんだした上にフラックスを盛ってICチップの足を位置合わせしてからホットガンを当てるとはんだが溶けて写真のようにきれいに再設置できた。ホットガンの風はなるべく弱い風を当ててICチップの足の位置がずれないようにした。コンデンサも同じように施工した。
写真のように仮組してドライブにディスクが入っていくかを確認した。無事にディスクを飲み込み読み込むことができるようになった。
まとめ。
本来であればコネクター部分に電源が来ているのかの確認をするべきだが故障部分を決めつけて部品を交換した。またジャンクPS3の部品も動作品なのかも分からず交換したので無事に動くようになって良かった。
ホットガンのノズルの口のサイズも最初は細すぎたためにICチップ全体に熱が伝わらずひとつ大きいサイズに変更したらICチップ全体に熱が入り取り出すことができた。
今回、初めての試みで成功することができた。またひとつ知識と経験を得た。
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