PS2の分解清掃と内部電池交換の記録
PS2の時計がリセットする件について。
我が家ではプレイステーション2(以下、PS2)がリビングのテレビに接続されている。まだまだ現役の機体なのである。最近のテレビはHDMI入力しかないのでコンポジからHDMIへ変換するアダプターを取り付けている。(その様子はコチラ)
PS2の時計が一度電源を切るとリセットされてしまう。この症状は内蔵電池切れが原因である。内蔵電池交換はとても大変なので出来ればやりたくないのだが今回、分解清掃もかねて内蔵電池を交換したのでその記録をする。
PS2の分解清掃と内蔵電池交換について。
今回、分解清掃するPS2はSCPH-5000である。
背面に拡張用のカバーがあるので外しておく。
PS2を裏返して裏面にある赤丸の8か所にゴム足やプラのねじ隠しのパーツがあるのそれを外してねじを取り外す。
ねじを外したら裏返したPS2をまた元に戻してPS2の上部のパネルを背面から前へ持ち上げる。PS2の前面に爪があって前側からは開けられない。
上部パネルを取り外したらコントローラーを接続する部分のねじを2か所外す。ねじを外すとこの部分がフラットケーブルでつながっているだけになってしまうのでブラブラしないようにマスキングテープで固定しておいた。
上部パネルを再度かぶせてPS2を裏返して下部パネルを開く。これも背面から前へと持ち上げた。すると電源パーツが現れるので赤丸の4か所のねじを外す。
ねじを外したら茶色の基板ごと上へ持ち上げる。電源基板を外したら左隣にあるシルバーのパーツも取り外すことができる。
電源基板の下にある赤矢印部分の透明のシートを外してから赤丸部分の9か所のねじを外す。
電源基板下に廃熱用のファンのコネクターがあるので赤矢印部分を上に引き抜く。コードが切れてしまいそうなぐらい細いので引き抜くときは無理に引き抜かない。
PS2を表側に返して電源スイッチ部分にある赤丸ねじを2か所外す。
電源スイッチや背面のパネル、ファンが外れた。
またPS2を裏返して裏面の基板上にあったシールドを取り外すとやっと本体の基板が見えてきた。赤丸部分のフラットケーブルを外しておく。6か所ある。
写真は表側に戻した本体基板に上部のシールドがある状態である。ディスクドライブをどのように外したか忘れてしまったが上記でフラットケーブルを取り外したら簡単に外れたのかもしれない。
上部のシールドを取り除くとやっと今回目的の内蔵電池が見えてきた。赤矢印のボタン電池はCR2032である。これを新しいものに交換する。
これがPS2のCPUである「EE」エモーションエンジンとGPUの「GS」グラフィックスシンセサイザだ。PS2スリムやPS3の初期型はこの2枚のチップが一つに合体した「EE+GS」が搭載されている。
PS2の外装部分はいつも通り石鹸水できれいにして水で流ししっかりと乾燥させた。
ここまで分解することはほとんどないのでディスクドライブのレンズも清掃しておきたい。赤丸部分のねじを2か所外して矢印の2か所が爪で引っかかっているのでそれを外す。
細い精密ドライバーを突っ込んで赤矢印方向へ少し倒せば爪は外せる。
レンズ部分を無水エタノールを含ませた綿棒で掃除をした。
後はハンディー掃除機や筆をほうき代わりにして基板に付いている埃を取り除いた。
反対の手順で組み立てれば分解清掃と内蔵電池の交換は終了。
まとめ。
今回初めてPS2をここまで分解清掃と内蔵電池の交換をした。電源部分などPS3の電源の取り付け方に似ている部分もあったりしてPS3の開発につながっているんだなと新たな発見もあった。
CPUの「EE」やGPUの「GS」も初めて拝見することができた。EEよりもGSが小さいことも印象的だった。
手探りで分解を行っているのでこの手順ではないもっと良い方法があるのかもしれないがひとつの参考例として見てほしい。
内蔵電池も交換ししっかりと清掃も行ったので年代物のPS2をリフレッシュすることができた。
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